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実績

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実績

株式会社サンセイランディック様

無駄を出し、生産性を3倍に!

株式会社サンセイランディック

株式会社サンセイランディック(東証スタンダード)
事業内容 底地および古アパート(居抜き)の仕入れ及び企画販売/底地の管理
設立 1976年2月
所在地 東京都千代田区丸の内2-5-1 丸の内二丁目ビル5階
資本金 824,077,600円(令和4年9月末日現在)
代表取締役社長 松﨑 隆司
従業員数 175名(2022年9月末日現在)
URL https://www.sansei-l.co.jp/

※:実施当時の情報です。

■テーマ・提供サービス

テーマ 提供サービス

『業務効率化プロジェクト ~MUDADAS~』

業務プロセス

■ことの背景・抱える課題

株式会社サンセイランディックは、1976年の創業以来、底地や居抜き物件における権利調整や、不動産の再生、売買、管理などの事業を行っている。
本プロジェクトの実施部門である管理本部には、昨今の事業環境変化や営業部門の要求に対応できる「柔軟性」と「余力」が求められていた。
管理本部は、全社員数からすると人数比率が多く、また労働集約型の仕事のやり方になっていた。不動産業界全般に言えるが、紙文化が根付いているため、コロナ禍により在宅(リモートワーク)がなかなか定着しにくく効率化の妨げになっていた。さらに業務の属人化も顕著であった。
このような中、管理本部では、部門内で蓄積されたノウハウやリソースを再活用することで生産性を3倍に。また取引の増加や新規事業等の新たな取り組みへの貢献、営業部を支援する組織を目指し、業務効率化プロジェクト『MUDADAS』を立ち上げた。ネーミングの由来はその名の通り――「無駄を出す」でありメンバー自身が名付け親だ。

■支援内容

管理本部の各部門から数名ずつ選抜されたメンバーが参画し、規程に定められている各部門の業務の棚卸から着手した。同社には、細かく書かれた業務分担表があったので、それをベースに業務棚卸を実施。その際、業務遂行に必要なスキルと能力も抽出し、社員の能力開発として用いるスキルマップのベースとして活用できるようにした。
業務可視化(業務フロー作成)を経て、洗い出した問題の分析を行い、解決策の設定と業務改善実行計画が完成。今後は情報システムの導入や改修も視野に入れ、改善に取り組んでいるところである。

 

■メンバーの声


今回のプロジェクトでは、業務フローを作り、具体的にその業務フローのどの部分で問題が生じているのか、また、その問題がなぜ発生しているのかという原因を深く掘り下げて考えることにより、問題の真の原因に気付くことができました。今までは、日々発生する問題に対してモグラ叩きのように場当たり的に対処していましたが、今回は自分がモグラになり、深く深く潜って問題の本当の原因を見つけに行くような新たな感覚を体験することができました。
今回学んだ業務改善のプロセスや心意気を社内で共有し、業務改善が当社に文化として根付くように社内に働きかけていきたいと思っています。
当社は100年続く会社を目指しています。おそらくその100周年を迎える時には、業務改善に取り組んだ初期のプロジェクトメンバーはこの会社にはいないかもしれません。しかし、文化として根付いた想いや理念は何年後であっても残り続けると思いますので、100年後も、200年後も残る業務改善の文化の礎をこれから築いていきたいと思っています。

 (業務管理部 部長 石関 浩二)


『業務改善』とは、とてもロマンのあるスケールの大きな業務であり作業であったと思います。1年終わって振り返っての感想ですが、『思います』という感想は、まだ道半ばであり、これからも実施していく業務・作業だからです。これまでは、起きた出来事(ミス)に対して同じことが起きないように対応する対処療法でした。
しかし、今回のプロジェクトでは、起きた現象に対して問題の本質を探っていく『なぜなぜ問答』を行い、見つけた問題の本質に対してどう立ち向かっていくか検証しました。問題の本質を見つけるために多方面から『なぜなぜ問答』を行っていくため、根気と時間を要し、問題を深堀していく作業は問題の本質が見つからないのではないかと思うほど途轍もなくしんどい作業でした。
問題の本質を見つけた時の達成感は温泉を掘り当てた時のような達成感でした。見つけた問題の本質に対して、解決策を考えていくので明るい未来を見つけていくような冒険感・わくわく感で楽しかったです。
また、他部署の社員とも交流を持てたことで、お互いの業務について深く知ることができ、業務は違うものの同じような悩みや不安を抱えており、かつ自分の業務がどの部署に影響を与え、受けるのかもわかり、業務に対する向き合い方も意識するようになりました。
今回の経験を自部署や未経験者にも伝えていきながら、『業務改善を文化にする』という目標を旗印に今回のメンバーで『業務改善の伝道師』として歩んでいきたいと思います。

(業務管理部業務課 課長 長谷川 真)


約1年間、あっという間でしたが、普段考えないことを考えては頭が痛くなって、こんなにも自分の頭が固いのか!と自分自身を見つめ直すいい機会でもありました。
また、このプロジェクトに参加している他部署のことも知ることができましたし、経理部のことも少しでも知っていただけたのではないかと思っています。そして、このプロジェクトに参加して個人的に変わったことは、無駄が多いな、こうなったらいいな、と思うようになった事です。ただ、こうなったらいいな、を実現するには簡単に口に出すのではなく、深堀りをして突き詰めていかなければならないと学びました。今後も改善活動は続きますが、あの時やってよかったと思えるようにしたいです。

(経理部 主任 米本 明希)


この1年間とにかく大変で業務との両立に苦労しました。特に「なんでなんで」(※深堀)はものすごく苦手で、私が深堀をすると最後は必ず「〜が必要だから・・・じゃーしょうがいないね」で着地してしまうという謎の現象が起き、問題解決まで至らず考えれば考える程迷子状態でした。
入社以来1番頭を使った気がします。
ただ、この苦手な深堀は原因分析するためには重要な作業で、根本的な問題解決をする為に必要不可欠だという事を学びました。更にプロジェクトを通して他部署の業務内容や悩みや苦労を知る良いキッカケにもなりましたし、自部門との連携の必要性や、情報共有がいかに重要かを知る事ができたのは大きな収穫です。
今後このプロジェクトで学んだ事をまずは部内で共有し業務効率化を成功させ、次に部内から管理本部、管理本部から営業本部へと幅を広げていきたいです。

(経理部 主任 佐藤 広美)


■事務局から活動全体をとおして

中期経営計画を策定する中で、100年続く会社を目指すためには管理本部がどうあるべきかを議論し、環境変化や事業の拡大に対応していくための「柔軟性」と「余力」が必要との結論に至りました。しかし、社内には変革を推し進めていくノウハウやリソースが不足しており、外部の力を借りて取り組んでいくことにしました。
ご支援をお願いするにあたり、コンサルティング会社に改善のための分析・方針策定を全面的にお任せするのではなく、自分たちで問題を分析し解決策を考えていくことが重要と考え、そのための体制や仕組み作りまでサポートしていただける先として、カレンコンサルティングさんにご支援をお願いしました。
そのような目的で、管理本部の全部門から数名ずつ選抜して本プロジェクトはスタートしましたが、実際に始まると、講義で教えていただいたツールや考え方を基に、自分たちで問題点、改善点、改善方法を考えていく事に、メンバーはとても苦労していました。また、本プロジェクトは通常の業務と並行して進んでいくものの、各部門忙しい時期がバラバラであり、時間に追われるメンバーが他メンバーの進捗に遅れないようにキャッチアップしていくのは大変でした。しかし、その分、知識がしっかり身に着いたのではないかと感じました。
今後、事務局中心となって改善活動を続けていくことになりますが、本プロジェクトを通じて得た知識を十分に活用して取り組んでいきたいです。1年超にわたってご支援いただきありがとうございました。

(取締役・管理本部 本部長 三浦 玄如 / 経営企画室 室長 小澤 謙伍 / 経営企画室 担当課長 栗原 崇)

写真左から経営企画室室長 小澤謙伍氏、当社 世古雅人/渡邊清香、取締役・管理本部本部長 三浦玄如氏、経営企画室担当課長 栗原崇氏

■後記

同じ業務に長く関われば関わるほど、その仕事のやり方に対して疑問は持たなくなりがちです。なぜなら、それは当人にとって「当たり前」だからです。我々は「目の前の業務に対して疑問を持つことはとても大事だ!」と口にしますが、日常業務に追われ続けると物事を深く考える時間や熟考する習慣すら、時に奪ってしまうものです。
「それって問題なのですか?」「もっと考えよう!」――今回、我々が繰り返し何度もメンバーに問うた言葉です。問題の定義を正しく行わないまま、いくら原因を考えたところで本質的な原因には到達しません。誤った原因からは的外れな解決策しか導き出せないのです。
本プロジェクトの『MUDADAS』は管理本部が中核となってスタートしました。
管理本部は業務の特性上、「月末月初・期末など期日がきっちり定められている」「問合せ対応や申請処理などの会社全体業務から見ると後工程に位置付けられる」ため、プロジェクトの参加には何かと制約が多くなります。にもかかわらず、時間に追われる合間を縫って、積極的にプロジェクトに参画するメンバーから我々も本気度を感じとりました。
管理本部内の全部門が参画したことから、業務の前後工程が把握できやすく、普段は議論しない業務について、後工程を担っている部門同士のコミュニケーションがはかれる場としても本プロジェクトは有意義なものになったと感じます。本プロジェクトをきっかけに、業務改善を仕事の一つとして当たり前のように取り組み、プロジェクト・ビジョンとして掲げた“ありたい姿”に近づけ、変化・進化が当たり前のような文化を醸成していってもらえれば何よりです。

(記:Carren Consulting 世古雅人/渡邊清香)
(文中敬称略)